給料日は悲喜こもごも
はたらけど
はたらけど猶わが生活楽にならざり
ぢっと手を見る
石川啄木『一握の砂』
給料日というのは悲喜こもごもです。
「今月もよく頑張った」
と思う人もいれば、
「来月はもっと頑張ろう」
と思った人もいるかもしれません。
あるいは、
「入ったと思ったら、もう出ていった」
と嘆く人もいるかもしれません。
さて今回は毎月のお給料の使い道の見直しについてお話します。
どのように使っているかを見直すことで、いつの間にか「使ってしまう」ことを減らして、将来に活かせる使い方ができるようになります。
ここ最近では、将来の年金不安や老後資金など漠然とした不安を抱えている人が多くいます。
積立貯金や株式などの投資をしてみようと、いろいろ勉強する人も増えています。
しかし、毎月の収入からいくらを将来のために使えば良いかバランスが分からず、生活費を切りつめたりするなど、余裕がなくなってしまうというケースも少なくありません。
そこで、まず初めに取り組んでいただきたいことは、今の生活費、資産状況など、現状を把握することです。
現在の毎月の収入がどんなものに使われているか、一度分析してみてください。
その上で、「お金の三分法」でお金の使い道を決めてあげると、今の生活、将来の生活をもっと有意義なものに出来るかもしれません。
お金の三分法とは
お金の三分法とは、『消費』『浪費』『投資』に分けることです。
- 消費……家賃、食費、光熱費、通信費など生活するのに必要なお金
- 浪費……交際費、美容費、お酒などの主に嗜好品にかけるお金
- 投資……習い事、運用など将来につながる生産性のあるものに使うお金
それぞれの役割によって、お金の使い道を分けてみましょう。
その上で、毎月の支出が、
投資 > 浪費
になるように分配することをお勧めします。
ただし、まったく『浪費』をしてはいけないということではありません。
過度に切り詰めてしまうと、精神的に余裕が無くなることもありますので、適度に今も楽しみつつ将来のために少しずつでも準備していくのがベストです。