湿度とカビの関係について
最近はだんだんと気温も暖かくなってきて、時には夏日を観測することもあります。そうなるといよいよ梅雨がやってきます。関東甲信越の2022年の梅雨入り予想は、6月上旬頃となっています。梅雨時期は湿気が多く、カビの発生に注意しなければなりません。そんな梅雨を目前に控えて湿気対策のご紹介です。
湿気についてのおさらい
湿気とは空気中の含まれる水分量で、これを数値で表したものが湿度です。空気の温度が低いと、空気中に含むことができる水分量は少なくなり、温度が高いと空気中に含むことのできる水分量は多くなります。気温が高い夏の空気がジメジメしていて、気温の低い冬に乾燥するのはこのためです。
カビ発生の条件
湿気の多い梅雨の時期は浴室や洗面所、キッチンなどの水回りや収納の中など、カビが発生しやすくなります。このカビの発生に大きく関係しているのが次の3つと言われています。
温度
カビが最も繁殖しやすい温度は20~30℃
湿度
湿度60%を超えるとカビが発生しやすくなり、80%から一気に繁殖力が強まります。
栄養分
ほこりや汚れ、食べ糟、人間の皮脂や垢、髪の毛など
空気中の水分が多い(湿度が高い)だけでは、カビ発生の原因ではありません。空気中に納まりきらない水分が結露して水滴となり、その水分と栄養分がカビ胞子の表面に付着することでカビが発生するのです。
よくカビが生える場所
やはり湿気が溜まりやすく栄養分が豊富な浴室やトイレ、キッチン廻りが一番カビが発生しやすいです。
そして意外と目につかないのがクローゼットや収納の中です。
洋服やその奥の壁クロスにカビが発生していたりすることもあります。クローゼットの中がカビ臭くなる、お気に入りのお洋服がカビで台無しなんてことも……。
また部屋の中の家具の裏側、こちらもほこりが溜まっていて風通しが悪いので要注意です。
手軽にできるカビ防止策
- 除湿器やエアコンで湿度を下げる。
- こまめに空気を入替えるなど換気を行う。空気を循環させる(扇風機、サーキュレーターの使用も〇)。
- 浴室やキッチンなど、水回りは水気を拭き取り、十分に換気する。
- こまめに掃除をしてカビの栄養源を減らす。
- 窓などの結露を防ぐ、結露した場合はこまめ拭き取る。
いよいよやってくる梅雨の時期、これらを実施するだけでもカビの発生をかなり抑制できますので、快適ライフを送るためにも心がけてみてはいかがでしょうか?