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地盤の緩い地域は? やめた方がいい? 23区エリアごとの地質と液状化リスクの被害について
地震の時に発生する液状化現象
東日本大震災の時に耳にした「液状化現象」。どんな現象かご存じの方も多いと思いますが、地震などが発生した際に地盤が液体状する現象のことです。
地震の規模などで一外には言えませんが、一般的に液状化現象が起きやすいとされているのは下記のような場所になります。
- 埋立地
- 以前に池、沼、川だった場所
- 自然堤防
- 砂丘間低地(砂丘列と砂丘列との間の細長い低地)
- 干拓地
- 三角州
- 盛り土の造成地
- 埋め戻した土地
- かつて液状化被害があった場所
東京都で液状化が起こりそうなエリア
東京都では液状化を予測した地域を公開しています。
東京の液状化予測(外部リンク)
初出:東京都土木技術支援・人材育成センター 埋立地や湾岸エリアの豊洲、晴海、東雲エリアや羽田空港辺りが、液状化の可能性が高い地域になるようです。
また、大きい川など水辺が近いエリアの足立区、葛飾区、江戸川区、大田区も液状化リスクが高くなっています。
大きな川が流れているエリアや東京湾から離れているエリアの練馬区、豊島区、文京区、杉並区、中野区、新宿区、千代田区、世田谷区、渋谷区、目黒区は液状化リスクが低くなっています。
地盤の液状化による影響
液状化による地盤沈下によって、地下の埋蔵物の損壊や建物が傾斜してしまいます。
窓やドアが開けにくい、閉まりにくい、排水が流れない、壁に亀裂が入る等の被害の他、住宅が倒壊しなくても、人間の身体は0.34度以上の傾斜により健康被害を発生するようです。※ ※日本建築学会:復旧・復興支援WG「液状化被害の基礎知識」 地下に埋没されている水道やガスの配管なども影響を受けるため、インフラにも甚大な被害が発生します。
液状化リスクを避けるためには、液状化が起きやすい土地を避けて、国土交通省から出ている各種ハザードマップを確認することで、宅地になる以前の土地の形状を調べることもできます。
その他にも費用は発生しますが、地盤改良するケースもあります。
また土地だけではなく、建物を建てる際に強固な地盤まで杭を打つなどの方法もあります。
代々受け継いだ土地で移動することが出来ない場合を除き、リスクの低い場所を選んだ方が賢明かもしれません。